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F.E.Thomas9.0-Special


F.E.Thomas Companyの創業者Fred E.Thomasはメイン州のNewburgで1855年に生まれ、
1881年にE.W.Edwardsと共にニューヨーク州のCentral ValleyにあるHiram Leonardより
ロッドビルディングを学び、9年間レナードロッドの職人として働いていたが、1889年E.W.
Ewdards、Loman Hawesらと共にビルディングファーム「Thomas,Edwards$Hawes」を設立。

その後,「Thomas,Edwards&Payne」(HawesがPayneに入れ替わった為)、The Thomas &
Edwards Rod Companyを経て、F.E.Thomas Comapnyを設立したのは1902年の事でした。

今回、F.E.Thomas社の最高級クラスであるSpecial 9.0が入手出来ました。
全体のコンンディションは、それぞれのティップが短く(一方は11cm、もう一方は25cm)、
繋いだ状態でのアクションは少々硬い感じ、ヴァーニッシュの状態は良好ではなく、
リールシートは光沢がなく、コルクは汚れてつるつるの状態でした。

これからこのロッドを実釣コンディションに近づけるようレストアを開始して行きます。



・レストアの全体構想
@ヴァーニッシュは全て剥離剤にて取り除き、デッピングにて再ヴァーニッシュを行う。
Aオリジナルの段巻きは極力残すようにマスキングを行い、ヴァーニッシュの剥離を行う。
Bリールシートを汚れを取り除き、再度ニス塗りを行う。
Cコルクの交換
D逆ひねりのガイドのリプレースを探す。
Eティップの複製を作成する。

・ヴァーニッシュの剥離とブランクのコーティング



剥離剤を使っての作業はこれまで何度も行い実績を重ねてきましたが、段巻き1段ごとに
マスキングを行い剥離をしなければなりませんのでかなりの根気がいる作業です。

バットセクションの段巻きが24段、ミッドセクションが36段、それぞれのティップが38段あります。
これを1段ごとにマスキングをおこない、剥離剤で落とした後更にアルコールを使って仕上げ
のクリーニングを行い、更に綿棒をアルコールにつけて1段ごとにスレッドのクリーニングを
行います。

この地道な作業を何度も根気良く行った結果、スレッドはほぼオリジナルの色に
蘇りました。週末に休み休み行っても2週間かかってしまいましたが、スレッドの状態は
すこぶる良好、スレッドの巻き直しを行ったのは幸運にもトップセクションの数ヶ所だけでした。

私は、この段階でディピングによるウレタンコーティングを2回施します。段巻きスレッドがアル
コールクリーニングによって緩んでいる箇所もあるので、全体のコーティングとスレッドの補強
の意味からも剥離が完了した段階で先ずコーティングを行うようにしています。 これにより、
グリップを挿入する際の段巻きスレッドの剥がれを防ぐことが出来るようになります。


・グリップの交換



古いグリップはプライヤーを使って全てをむしり取り、最後は鑢を使って細かい取り残しも
綺麗に取り除いていきます。

作業の手順は、まず一部のコルクのみを剥がし、バット部分の太さを測ります。この太さに合わ
せてグリップの穴を棒やすりで少しづつ広げていきます。8割程度に穴が広がった段階で、
バットセクションへグリップを挿入して状態の確認を行ないます。

何度もこの作業を繰り返しながら少しづつ穴を広げ、結局2時間近くかかってしまいました。

グリップは、手持ちの在庫から一番形の近い物を選び鑢で多少の修正を行ない
ます。しかし、この作業にはいずれ限界がありますので、近いうちに「自作旋盤構想」を実現
しようと考え、現在部品を物色中です。自作旋盤の製作工程も公開する予定です。


・リールシートの再塗装



リールシートの再塗装を行う前に、現在の塗装を剥離する必要があります。

剥離には剥離剤でも構わないのですが、番手の異なる紙やすりで全体を段階的に落としながら、
全体の木目を滑らかにしていきます。

大体300〜2000番まで5段階を使いますが、ヴァーニッシュが厚く塗られている場合等は、
300番を多様します。最後に1000〜2000番で全体を仕上がれば完成です。

後はヴァーニッシュに移ります。ヴァーニッシュは市販のニスで構いません。私は、ロッドビル
ディング専門のプロショップでニスを小分けが販売されていまうのでそれを使っています。

一度に濃いニスを塗らず、シンナーで薄め3〜5回に分けて塗る方法が良いでしょう。オールドタイプ
に仕上げる事が可能です。


・段巻きのラッピング



これまでの工程で、オリジナルの段巻きを極力の残す為に、マスキングを行いながらヴァーニッシュの
剥離を行いましたが、コルクの交換でやむなく化粧飾りの段巻きを削り落としてしまいました。

理由は、コルクの上部を止めてる金具(ワインディングチェック)を外す為、どうしても直前にある化粧
段巻きを削り落とす必要があったからです。

幸い、ラッピングスレッドの色はアルコール洗浄の結果は良好で、巻きなおしたスレッド(Gudebrod541)と
ほとんど区別つかない状態でした。段巻きの再生はコルクグリップの上部6cmと、剥離中にほどけた1ヶ所
だけで済みました。

段巻きの手順ですが、コルクグリップ側からラッピングを行います。各部の幅はほぼ1mm程度、ラッピングを
剥離した跡がブランクに綺麗に残ってますので、その上部にマスキングを施して丁寧にラッピングをしていき
ます。1mm幅ですので5回転で止める事しました。このラッピングで一番難しい工程は、糸の緩み対策でした。

1段巻きごとにスレッドが緩まないようにきつく結びながら、その瞬間にカラープリザーバーを塗り結び目を
固めていきます。同様の方法を行いながら、11段のラッピングが完成した段階で再度カラープリザーバーを
塗り込みます。

一晩乾かし、いよいよ結び目をカッティングです。そのままの状態でエポキシコーティングを刷毛で薄く
塗ります。(エポキシ薄め液で2〜3倍程度に薄めます。)2日間そのままの状態で硬化を確認します。

エポキシコーティングが乾くと、大半はささくれが出来ています。(糸の結び目をスレッドの中に隠して
処理した結果、その部分が盛り上がって固まった状態)通常1回目のコーティンングを薄く塗る目的は
いろいろありますすが、私はささくれ処理を行うために薄く塗っています。

ささくれ処理はホームセンターで購入したダイアモンドヤスリを使います。時間をかけてささくれを滑らかに
していき、完成後は1倍程度に薄めてたエポキシコーティングを行います。


・2008.4.5 中間報告



本業の年度末・年度始め業務が多忙でゆっくりと作業する時間が作れませんでしたが、
エクストラティップのラッピングを除いてほぼ完成しました。

古いヴァーニッシュの剥離には、一番時間をかけて作業を行い、デッピンング塗装で
全体をコーティングしましたので仕上がり状態に満足しています。

アルコール洗浄にて古い段巻のヴァーニッシュも落とした上でのコーティングの結果、
触った感触で「つるつる」と感じられます。ここまでの作業は全体の80%程度ではないかと
考えています。最後の工程として、最後に短いティップの複製を作る作業を予定しています。


・2008.4.12 ティップの複製

いよいよ最終段階として、ティップの複製を製作する事になりました。複製に使用するのはジャンク
部品として手持ちのティップで長さ・太さ・柔らかさが一番近いものを使用します。

更に重要なことは、ティップのしなりです。古いティップを使うことから、ティップ自体のしなりの方向を
事前に調べておきます。通常、ティップは、ガイドを下にしたポジションで下にしなるものですが、古い
ティップになると左右にしなっていることもあります。

したがって、トーマスのティップのしなっている方向と同じ方向にティップをつけないと見た目から違和感を
感じてしまいます。このトーマスは、ガイドを下にしたポジションで下にしなっていましたので、この方向に
なるように結束する事します。

次に、トーマスの結束部分の太さをメジャーで測り、その太さでメジャーを固定しておきます。このメジャーを
複製ティップの上部から通し、動かなくなるところまで降ろします。動かなくなった所にマスキングで目印を
します。

ここが接合部分とすることで、ほぼ同じ太さのティップを接合する事が可能になります。複製ティップの
トップ部分から合わせて結束部分を決めると異なった太さのティップを結束する事になってしまいます。

ティップの複製でティップのアクションまで完璧に複製出来ませんが、元のティップに近づける事は可能で
す。それと見た目の仕上がりも重要な要素です。結束部分が決まったら、複製ティップのガイドをカッ
ターで外します。

念のため、マスキングした所から5cm程度下に再度マスキングを行い、最初のマスキングを外します。これは、
接合部分より多少余裕を持って剥離する為です。ガイドはマスキングした部分よりトップまでのガイドのみを
外し、他のガイドはそのままにしておきます。

これは、カッティングする際、しなってる方向をガイドを目印にして確かめる為です。この段階から、剥離剤を
使って一気にヴァーニッシュの剥離を行います。ここまでの準備が第一段階です。

第二段階は、いよいよ両ティップの結束部分のカッティングです。私は、斜めにカッテングを行い、接合
する方法で作業を行っています。カッティングは失敗出来ませんからティップをマスキングテープで固定
してからカットする方法を行っています。

この作業には、以前ヤフオクで入手した作業台を使用しています。ティップのしなり方は、ガイドを下に
したポジションで下なので、両ティップとも同じ位置で作業へ固定してマスキング行います。

最初にトーマスのティップをガイドを上にしてマスキング固定します。次に、複製ティップを再度メジャーで
太さを測り、メジャーが止まった所をトーマスのカッティングする場所の真横に置き、同様にガイドを上にして
マスキングします。

この状態でカットすれば、両ティップのしなる方向が同じ向きで接合される事になります。カッティングは、
2本のティップの斜め上にのこぎりを置き、カットする場所を決めます。のこぎりは、OLFAのクラフトのこ
(品番125B)を使用してます。出来るだけ斜めにカッティング(目安は2cm)します。


第三段階は、接着剤での接合とバイディングです。手で接合部分も仮止めを行い、接合部分の6角にず
れが無いか、太さは大丈夫かの最終点検を行います。問題が無ければ接合部分のほこりをアルコール
洗浄で取り除き、十分乾かします。両方の接合部分の約2cm後ろにマスキングを行います。

接合部分は僅か2cmしかありませんので、ずれないように机の上にマスキングで固定した段階で接合し、
更にバインディンングする方法で行います。幸い、私の作業机は、補助の机を足して長くしてありますので、
接合部分に隙間があります。

私は、この隙間の上にマスキングし、接合した段階でバインディングする方法を取っています。
先ず、トーマスの接合部分を机の隙間の上に来るようにマスキングします。接合部分はバインディングする際に、
目で確かめられるよう接合部分が斜め下になるよ位置でマスキング固定します。

したがって、トーマスのガイドが右下向きになるように固定します。次に複製ティップにマスキングした所か
らバインディング(白のスレッドで行いました。)を行い、接合部分の数ミリ前にマスキングテープで仮止め
を行い、スレッドを20cm程度カットしておきます。

接合にはエポキシ系のボンドを使っていますが、今回先日購入したフレックスコートのグルーを使う事にしました。
このグルーは1滴1滴落としながら、ほぼ正確に50:50で混合出来るので今回使う事にしました。複製ティップを
机の上に置きマスキングした段階で接合分がずれないかを確かめます。

ずれる場合は、複製ティップの下に当て木し、接合部分の改善を図ります。今回、接合には2ヶ所に当て木を入れ
ました。使ったのは、バンブーの切れ端・定規を使いました。これで、接合部分のずれは最小限に抑える事が出来
る訳です。

両方の接合部分へ楊枝を使ってグルーを塗り、接合して直ぐに複製ティップをマスキングテープで机の上にしっかり
固定します。同時に借り止めしてあったスレッドを外し、斜め左・右にバインングを5・6回転し、スレッドが緩ま
ないようにマスキングテープで机の上に固定します。

最後に接合部分のずれが無いかを確認し、接合部分の微調整を手で行います。この状態が絶対に動かないよう、
再度両ティップをマスキングテープで机の上に固定しておきます。


・2008.4.20 ティップの複製(接合部分の補強)

両ティップの接合は無事に完了しましたが、これまで接合は4回ほど失敗しています。理由は接合部分の
補強が完了していない為に、僅かな力が加わった瞬間に「ポキッ」と外れてしまいました。

1回目は落として外れ、2回目は接合部分に僅かなズレが有りやり直し、3回目はスレッド巻いている際に外れ、
4回目はエポキシコーティングの際にスレッドがエポキシを染み込んだ状態にむらが有りやり直し、
こんな不安定な状態で作業を繰り返していました。

でも良く考えると、これまでおこなった補強は十分な補強でとは言えず、完成後に魚とのやり取りでティップに
負荷がかかった瞬間に再度折れるのではと考えてしまいました。

当初の補強案では、@ティップが接合した段階でCAPS社のグラファイトロッド リペア ヤーンにて補強し、
全体を鑢で滑らかにする。Aその上にスレッド巻き、エポキシコーティングする。

この補強案では、@ヤーンを滑らかにする為に鑢で削りすぎてしまい、返って強度を弱くしてしまうのではないか、
Aエポキシコーティングだけで果たして十分な強度を与えられるか、以上の事を考えた末、補強策は別の方法に変更し、
作業はついに5回目となってしまいました。

既に4回ほど作業に失敗していますので、これまでの手順は要領よく進むようになってきました。 3回目の作業の際、
複製ティップの色が若干薄い事の改善策として「ジェルニス」をティッシュで2回ほど染み込ませ、ほぼ同じ色に近づ
けておきました。

5回目の作業を開始しました。両ティップはグルーでの接合が完了した段階で、接合部分に力を加えないよう、慎重に
CAPS社のグラファイトロッド リペア ヤーンをマスキングテープにて巻き付けます。ヤーンとマスキングテープに緩みが
ないことを確認し、グルーを全面に塗り一晩モーターに掛けておきます。

補強策は、トップガイドを加工して使う事にしました。この補強は、ヤーンによる補強を更に金属が補強する事になります
ので、これまでの補強より数段優れた方法となる予定です。単に金属の中で両ティップを接合する方法ではなく、@両テ
ィップとも断面による接合、Aヤーンでの補強、Bガイドでの補強、と3段階での補強策を合わせたものですので、耐久
性にも問題がないはずです。

手順としては、まず上州屋へ両ティップを持参し、接合部分にぴったりなトップガイドを購入します。費用は315円でした。
次に不要な部分のカッティングです。ノコギリ等いろいろ試してみましたが、ダイアモンドヤスリを使って削り落とす方法が
一番容易でした。最後に断面を真っ直ぐに研磨し、滑らかになったら準備完了です。ティップの先端から加工済ガイドを通し、
ぴったり挿入出来るかを点検しながらヤーンを最小限で削ります。

接合部分と加工済ガイドとの接合箇所を決め、接合部分の下をマスキングし、グルーをはみ出すくらいまで十分塗り、
ガイドを挿入します。


・2008.4.27 複製ティップの段巻き・ガイドの取り付け

複製ティップが完成しましたので、いよいよ段巻きのラッピングとスネークガイドの取り付けを行います。複製ティップには
既にジェルニスを2回塗り込んでありますが、バット・ミッドセクションと複製ティップのコーティング状態が馴染む様に複製
ティップへ約2倍程度に薄めたウレタンコーティングを一回施しておきます。

ラッピングの構想
@補強の為に挿入した筒(カットしたトップガイド)は、スネークガイドの位置をずらしてラッピングする事で全体をスレッドで隠す方法とする。
A段巻きに関しては、エクストラティップに僅かに残った段巻の跡の位置に合わせて段巻を行う。
B先端の部分はエクストラティップも短くて正確な段巻の位置が不明なので、先端の段巻と同じ位置で再生する方法を取る。

ラッピング作業で一番困難なのは、筒とブランクとの間の段差をラッピングで綺麗に隠せるかです。
通常ラッピングは、ストリッピングガイドとブランクとの間に僅かな段差であり、スレッドでもガイドが
綺麗に隠れないことがあります。

私はブランク側からラッピングを開始し、段差の直前でブランクへのラッピングを止め、僅かな空間を空けて
ガイドへラッピングを4〜5回転行い、その後スレッドをブラング側に少しづつ押し出して段差を綺麗に隠す
方法を取っています。

この方法は、ほぼミスを起こさずに段差を隠す事が出来ます。しかし、そのスレッドが反対側の段差
(筒は両方が段差になってします。)となった時には、ガイドからブランクへ数ミリ沈むようになることから、
ラッピングによりこのカットしたトップガイドを綺麗に隠す事が非常に困難となってします。

そこで筒の両サイドからラッピングを行い、中間点でスレッドを止める方法を行いました。
この方法で段差は綺麗にスレッドで隠れますので、中間点でのスレッド止めの際にスレッドの隙間が出来ない
ようにスレッドを両サイドに押し、スレッドの回転密度を多くするようにして中間点で止めることで綺麗に
筒を隠す事が出来ました。

段巻きは全体で18段必要です。段の太さは1mmもありませんので、スレッド3回転で止める必要があります。
段巻き作業で一番困難なのはスレッドの緩みです。何しろ3回転しかスレッドを巻けませんのであっと言う間に
スレッド緩んでしまいます。

その対策として、カラープリザーバーを使用しました。もともとスレッドにエポキシが染み込まないように
カラープリザーバーを使用しますが、段1回巻くごとに塗ることでスレッドを接着する効果を期待した訳です。

スレッドを3回転した段階で両方のスレッドをきつく引っ張り、マスキングテープで固定しておきます。
その瞬間にカラープリザーバーを塗りスウレッドを固めてします。この作業を18回行いますの、かなり根気の
いる作業となります。段巻きの位置はエクストラティップを重ね、段巻きの跡をマスキングテープで正確な位置を
決める方法を行いました。

ただし、先端の10cmはエクストラティップも短い為、テイップの重ねる位置をずらしマスキングテープで位置を
決める方法で残りの段巻きの位置を決めを行いました。

トップガイドは手持ちのジャンンク部品からメノウ付きのガイドを取り付け、18段の段巻きとガイドのラッピングでほぼ1日
この作業にかかってしまいました。カラープリザーバーを2回塗り、乾いた段階でマスキングテープを外し、全体のラッピン
グにズレがないかの再点検を行います。4/29の休日に本業の仕事が入ってこなければエポキシコーティングをおこない、
完成後5月の連休に実釣で試してみる予定です。


・2008.4.29 コーティング

カラープリザーバーの乾燥には2日間おきましたので、良好な乾燥状態となっていました。
いよいよレストア最終段階として、複製ティップのラッピングへエポキシ・コーティングを施します。

3回転でラッピングした段巻き18段は、途中で緩むことなくカラープリザーバーでのスレッド乾燥が
出来ていました。スレッドのカッティングには極細用のハサミを使って1本づつ切り落としていきます。

コーティングはモーターに掛け、回転したままの状態ではけ塗りを行います。1回目のコーティングは
2倍程度に薄めたエポキシで薄めに塗っていきます。乾燥後、スレッドの切れ端や盛り上がりが
「ささくれ」状態で乾燥しますので、やすりで滑らかにして再度コーティングを行います。


・2008.5.5 完成・実釣

1ティップのみですが、レストア作業は完了しました。5/4に近くの管理釣り場で試し釣りをおこないましたが、
特に問題はありませんでした。複製ティップを繋いだ部分のしなりが少々心配でしたが、20匹ほど釣り上げた
段階でも特に違和感は感じられませんでした。

このロッドに4〜6番までのラインで試してみましたが、ラインの乗りが良かったのは5番でした。本業が
多忙な時期であった事からなかなか作業が進みませんでしたが、ほぼ2ヶ月かかって完成となりました。

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