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Hardy Parakona16 Salmon


念願だった16feet以上のSalmon 用のbambooをやっと入手出来ました。
Hardy Parakona Salmon シリアルナンバー 59739
Hardy Bamboo Rod Manufacturing Dates
で製造年度を調べてみますと1901年に製造されたロッドであることが確認できました。
16feetもあるbambooを使い、当時のsalmon reelとのコンビネーションで北海道釣行の際にサクラマスを
釣りたいな!などと考えながらレストアを開始しました。



レストアの全体構想は
@剥離剤にてブランク全面の剥離を行なう
Aシリアルナンバーとロゴを残す
Bガイドはルーターにて錆を落とす
Cコルクはサンディング

今回ブランクの剥離は市販の剥離剤にて剥がしてみる事にしました。剥離剤の使用は以前より検討していたのですが、
六角のつなぎ目から剥離剤が染み込んで、結束部分が剥がれてしまうのではとの恐れから一度も使用しませんでした。
サーモンロッドならブランクも太いので剥離剤を使用しても何とかいけるのではないか?
短時間でふき取れば染み込まないのではと考えながらいざ!試しにやってみる事にしました。

結果は驚きでした。僅か10秒足らずでヴァーニッシュがどろどろに溶けて流れてきました。
ブランクは御覧の通りピカピカです。

3週間かけてブランクの剥離がほぼ出来上がってきました。予想以上にブランクは綺麗な状態でした。
100年以上経ってもヴァーニッシュを剥離すると綺麗な状態である事がほとんどです。
レストアをしていて一番嬉しい瞬間は、剥離後に100年前と同じ状態のブランクが現れる時です。

さすがにガイドのさびは激しく、手作業でさび落しは重労働なので模型用のルーターを購入しました。このルーターで錆を落とし、仕上げはウレタンコーティングで仕上げました。

エクストラティップを残して剥離し、ブランクは新品と見違えるほどの状態に仕上がりました。 段巻きのラッピングは100年前のスレッドですが、アルコールと綿棒で剥離で当時の色が蘇りました。ガイドのスレッドと色の差が殆ど分かりません。

ティップのラッピウングは設計図での寸法通りではなく、剥離前のティップと合わせてマスキングを行ないます。この方法を行ないますと僅かなズレを起こさないで仕上げる事が可能です。

エクストラティップを除いてほぼ完成と言える状態まで仕上がりました。
サーモンロッドのラッピングは事のほか手間取り、スレッドも3本使用しました。
出来ばえはほぼ満足な状態。先ずは今秋のサーモン釣りで感触を確かめてみようと考えています。

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